2016年7月3日よりサイト5周年記念作品として連載を開始したTHE GANMAN。本作はどのようにして誕生したのか。

実は初期の段階では刑事ものにしようと考えてたんですよ。イメージとしてはアンフェアの雪平夏見のような主人公が銃を武器に活躍するポリスアクションみたいな感じです。

けれども刑事ものとなると用語とか法律とか組織図とか色々覚えるのが大変なので少しひとひねり加えようと思い立ち、じゃあ拳銃に変わってマシンガンを持つようになった近未来の日本を舞台とした刑事ものにしようと考えました。

架空の刑事もので現実の刑事とは少しかけ離れた内容にすることで内容の自由度を図ろうと考えたもののそれでも納得するような作品が思いつかずに完全に行き詰まってしまうことになりました。そこで考えた末に刑事ものとは違う内容にしようと考えたものの銃と女子の組み合わせは捨てたくなかったからこれだけは作品に取り入れたいと考えたんですよ。

考えはしたものの肝心の世界観や内容に難航してしまい、一時はボツにすることも考えましたね。しかしBSで見た西部劇映画のDVDセットのCMを見て「これだ、西部劇にしよう。」と思い立ち、本作の立ち上げに至ったのです。その後の制作は順調に進み、ようやく納得のいく作風が出来上がった時は本当に嬉しかったですよ。それまでの美少女侍百香やパラレルガールと差別化もしたかったのでコミカルな要素が随所に見られた前作までとは一転してシリアスな雰囲気の強い作風を目指して制作していきました。また、冤罪以降アメリカの刑事ドラマの影響を受けて犯罪捜査の要素を取り入れ、後に刑事であることが判明したことで初期構想の要素も組み込むことが実現しました。

タイトルは西部劇を土台としてるのでTHE GUNMANというタイトルで考えたんですが、ここでひとつ問題が起きてしまいまして、実は2015年に「ザ・ガンマン」というタイトルのアメリカ映画が制作されていたことを知ったんですよ。一瞬これはまずいなと思ったんですが、原題が「The Gunman」と小文字だったので大文字にすることで区別しました。しかしそれでもややこしいので「THE GANMAN」に改題しました。

西部劇もそうなんですが、アメリカでは勧善懲悪を題材とした作品が人気なのでそこも意識しました。勧善懲悪を主体とした以上敵は卑劣かつ外道で救いようのないほどの極悪人を登場させ、敵を躊躇なく倒せるような雰囲気も重視しています。

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